生まれ変わっても、またあなたに恋をした
赤信号で一度止まった。


「雨…ひどすぎっ…」


息を切らしながらそういうと、祐希は頷いた。


信号が変わった瞬間、私は家に早く帰りたい一心でだっと駆け出した。


その時。


「美羽!」


祐希の緊迫した叫び声が聞こえて振り返った瞬間、彼は私を突き飛ばした。

彼の横に見えるのは–––自動車。

なのに、祐希の顔はなぜかほっとしていて–––










どこかで、見たことがある。

いつか、どこかで、




彼は、前も–––







『––––…!』
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