【完】俺のこと、好きでしょ?




「お待たせ…!え…」

先に準備が出来ていた藤くんをリビングで待たせてしまっていたので、急いでリビングに行くと藤くんはお母さんと話していた。


その姿が…、カッコよすぎるんですが、どうしますか。


紺色の浴衣で、はい色の帯を巻いている。

背中に回っている帯には団扇がさしてあった。


藤くんの姿を見て、リビングの扉を開けたままのわたしに気付いた藤くん。

目を大きく見開いて、止まった。


そ、その反応はどういう意味…なのかな?


「そんな所に立ってないで、こっち来なさいよ」

お母さんのその声に誘われるように藤くんの側に行った。


近くで見ると余計藤くんはかっこよく見えて、どうすればいいか分からない感じです。


「…祭り、行くか」

「う、うん」

お母さんはやっぱりニヤニヤと笑っていた。


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