【完】俺のこと、好きでしょ?


わたしの家から祭りが行われる河川敷まで行くのには歩いて15分くらい。


花火も上がるから毎年地域の小さなお祭りといっても、結構人は多いみたい。


河川敷に向かう道で、わたし達の間には会話がない。

元々藤くんは話をするタイプじゃないからね…。

毎週藤くんと2人になる時間はあるけど、勉強することがメインだから日常会話をあまり行っていなかったことに気が付いた。


なにか話す話題ないかな……。


藤くんは、わたしの浴衣姿を見てどう思ったんだろう。家で目を見開いてたのはどういう意味があったのかな。


そんなことを考えてしまっていたら


「あの…!わたし、可愛いですか!?」


最悪なことを口にしてしまった。


< 110 / 240 >

この作品をシェア

pagetop