【完】俺のこと、好きでしょ?
図書館で1人、数学の問題を解く。
何人か人はいるけど、わたしの知ってる人はいないみたい。
友達がいたら、つい話をしちゃって勉強捗らないからわたしは1人で勉強するのが好きだ。
でも、藤くんは違う。
藤くんと一緒に勉強する時が1番集中して勉強することが出来る。
分からない問題はすぐに解決してくれて、それにプラスして解き方のコツも教えてくれるから凄い。
テスト前だから職員室の前に質問をする生徒がたくさんいる。
「あんなに人いたら、聞きに行けれないよね…」
今思えば、学年の中でも頭のいい藤くんがマンツーマンで勉強を教えてくれていたってことがどれだけ恵まれていた環境だったの分かる。
「どこが分からない?」
「え…」
いきなり声をかけられて、ノートにあった視線を上げると、そこにはかっこいい男の人がいた。