【完】俺のこと、好きでしょ?


爽やかそうな、好青年。


「あ、いきなりごめんね。手が止まってたから分からないのかな〜と思って声かけてみた。分からない所もしかしてなかった?うわ、恥ずかしい…!」

1人で話し出して、1人で自己解決する。


その姿が面白くて、思わず笑ってしまった。


「あの!…お、教えてもらってもいいですか?」

「うん!いいよ!俺、小林響(こばやし ひびき)です!3年生だから多分、答えれると思う」


見たことない顔だなって思ってたから、3年生と聞いて少し納得。

でも、3年生って受験勉強しなくて大丈夫なのかな?


小林先輩はわたしの言いたい事が分かったのか


「俺、推薦で決まってるんだよね!先生に怠けるなって言われてるからテストでいい点数とってやろうと思って。一応復習してるし、理系だから数学は大丈夫だと思うよ」


「じゃあ、お願いします!」


小林先輩の教え方はすごく上手で、分からなかった所が次々に解決していった。


< 148 / 240 >

この作品をシェア

pagetop