【完】俺のこと、好きでしょ?


「はい、お疲れ様でした」


藤くんから渡された問題を解いた後に、1階にあるリビングへ行くと、鬼教師は呑気にテレビを見ながらご飯を食べていた。


解くところを見ていないとはどういうことだ、と思っていると、藤くんはわたしの心を読みとったかのように


「100問解くの待ってるとか結構ダルいよね」

だって!!

酷くない!?それでも、わたしの家庭教師か!


人が頑張って問題を解いているというのに、自分はご飯ですか!わたしだって、お腹すきました!


「お母さん、ご飯食べたい!」

「丸つけが先とか言ったら怒られそうなんでね、早く食べて部屋来て。俺は先に上がっとくから」

……自由過ぎます、この人。


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