【完】俺のこと、好きでしょ?


「専門学校に通いたいって思うほど、興味のあるものだってない。だからって行きたい大学じゃなくて行ける大学に行くのも違うのかなって柊真くんの話を聞いて思ったの。今はまだ何も決まってないけど、決まったら柊真くんに言いたいって思います…」


「決まってから言う必要なんてないよ。悩んだら2人で一緒に悩もう。今はまだ全然焦らなくていいと思うし、むしろこれから真面目に考えていけばいいと思う」

「ありがとう」

「それに、適当に大学行ってる人もいる中でそうやって考えれる奈帆はすごいと思うよ。行きたい大学が決まってないなら、決まった時の為にしっかり準備しとかないとな」


柊真くんに話すだけで、さっきまで感じてた焦燥感は薄れていっていた。


色んな人に相談すればいいんだ。

自分の進路だけど、自分ひとりだけで行けれるわけじゃないし、ちゃんとお母さんとお父さんにも相談してみよう。


< 227 / 240 >

この作品をシェア

pagetop