【完】俺のこと、好きでしょ?
でもこれは、完璧わたしの想像であって、実際に藤くんが学校に来ようとした理由ではないことを確認してもらいたい。
でも、優しい藤くんだから。
「もし、そうなら、わたしは藤くんの所に行かないと行けない気がする」
「うん。そうだね」
「でも、風邪ひいても来なくていいとは言われたんだけどね」
「アホか、行きなさいよ。学校終わってからでいいから」
やっぱりそうだよね。ゼリーとか消化にいいものを買って行こうかな。
「柊真くんファンに知られたら殺されそうだけどね」
「それはちょっと思ったよ」
「奈帆は敵って言いながら、本当は柊真くんのこと好きだもんね」
「お世話になったからね。好きとかじゃないよ」
お弁当の最後の一口を食べ終えて、話をこれ以上膨らませないために、わたしは違う話を愛子に振った。