【完】俺のこと、好きでしょ?
まぁ、とりあえず今日は藤くんが来るのだ。
藤くんとは同じクラスだけど、滅多に会話をすることはない。
挨拶も交わさないし、目も合わせない。
だから、クラスのみんなもまさかわたしと藤くんが繋がってるなんて思わないだろうな。
…わたしも思わないもん。
「奈帆」
「ん、どうしたの?」
「ぼーっとして考え事?」
「藤くんの倒し方考えてた」
愛子は「何言ってんの」って呆れたように笑うけど、結構本気で考えてる。
藤くんを倒すために、わたしは日々努力してるつもり。
まぁ、一回も勝負したことがなければ、勝負を仕掛けたことすらないのだけど。
いつか来る日の為に、準備は整えておこうということですよ。
……自分でも何言ってるのか意味わからないので、そろそろこの脳内妄想やめますね。