【完】俺のこと、好きでしょ?


無駄なものは一切なくて、藤くんらしいと言えば、藤くんらしい部屋だった。

でも、行ったのは中学生の時で今とは変わっているかもしれないけど。


「じゃあ、お願いね」

「うん」


一度深呼吸をして、わたしは藤くんの家を目指した。


わたしを見た藤くんはどんな反応をするかな。迷惑そうに顔を歪めるかな。驚いたように目を丸くするかな。


もしかしたら無表情で来た理由を尋ねてくるかも。


< 60 / 240 >

この作品をシェア

pagetop