【完】俺のこと、好きでしょ?




夜の7時を少しすぎた頃。

学校裏の神社に集まった人数は25人くらい。

まだ太陽は完全には沈んでなくて、今なら明るいから怖くないから早く始めてしまおう!って思ってたのに、クラスの中心核の男子達が余計なことを言ったせいで暗くまで待つことになってしまった。


その間に、おばけ役とペアを決めることになって、公平を期すためにくじ引きで決まったんだけど、わたしのペアは男の子だった。

しかも、あんまり話したことない人。

「愛子はどうだった?」

「わたしはおばけ役だったよ。奈帆のこと本気で驚かしてやるからねー」

「…ぜひとも遠慮します」

「柊真くんは女の子だって。ドンマイ!」

「聞いてないし、そんなこと」

…わたしが良かったなんて、思ってごめんね。

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