最期の時間を君と共に
渋々ご飯を食べる。そんな私をお母さんは叱った。


「どうしたのー、ゆずき。すっごいブッサイク。ほら、笑って?」

「……」

「誓だって、空の上から見守ってくれているだろうから」

学校について早々、遥からお母さんと同じことを言われる。遥は誓がもどってきてること、知らないんだ。私から言わないほうがいいよね。

「……うん」

私がブッサイクな理由はそれじゃないけど。知らないならこのままでいいや。

「今日小テストあるけど、大丈夫?」
< 109 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop