最期の時間を君と共に
「あっ……ごめん」
俺の顔を覗きこんで、バツの悪そうな顔で謝ってきた。大丈夫、そう言葉にしたいのにできない。代わりに出てきた言葉は、どうしたの、だった。
「ああ、えっとね。忘れ物したから、教室に取りに帰ろうとしたら、ゆずきに会って。そしたら、ゆずきの様子が変でさぁ……。どうしたー、って聞いても言ってくれなくてね。教室に残ってた子に聞いたら、碓氷くんと会ってから変だって教えてくれてさ」
変、だったのか……。居場所、俺じゃ無理なのかな。誓のお願い、叶えてやれないんだろうか。
「……部活、大丈夫?」
「私は……多分大丈夫だよ。珀こそ、大丈夫なの?」
「うん」
俺の顔を覗きこんで、バツの悪そうな顔で謝ってきた。大丈夫、そう言葉にしたいのにできない。代わりに出てきた言葉は、どうしたの、だった。
「ああ、えっとね。忘れ物したから、教室に取りに帰ろうとしたら、ゆずきに会って。そしたら、ゆずきの様子が変でさぁ……。どうしたー、って聞いても言ってくれなくてね。教室に残ってた子に聞いたら、碓氷くんと会ってから変だって教えてくれてさ」
変、だったのか……。居場所、俺じゃ無理なのかな。誓のお願い、叶えてやれないんだろうか。
「……部活、大丈夫?」
「私は……多分大丈夫だよ。珀こそ、大丈夫なの?」
「うん」