最期の時間を君と共に
もうすぐチャイムがなってしまう、慌てていたので筆箱を開けっぱなしにしていたのだ。ついてないなぁ。
「……?」
私とは別の手が、1番下まで落ちた鉛筆を拾った。次々に私の鉛筆を拾っていく。私は驚きのあまり、動けず、全く拾えなかった。だって、拾ってくれたのが――
「はい」
ゆずきちゃんだった。クラス、いや、学年としてでも人気なゆずきちゃん。見た目可愛く、性格までいいなんて。そりゃ、人気者になるわけだ。
「あ、ありがとう……」
「可愛い筆箱だねー。私、こういうの好きだなー」
偽りの笑顔じゃなくて、心が落ち着くような笑顔。
「……?」
私とは別の手が、1番下まで落ちた鉛筆を拾った。次々に私の鉛筆を拾っていく。私は驚きのあまり、動けず、全く拾えなかった。だって、拾ってくれたのが――
「はい」
ゆずきちゃんだった。クラス、いや、学年としてでも人気なゆずきちゃん。見た目可愛く、性格までいいなんて。そりゃ、人気者になるわけだ。
「あ、ありがとう……」
「可愛い筆箱だねー。私、こういうの好きだなー」
偽りの笑顔じゃなくて、心が落ち着くような笑顔。