最期の時間を君と共に
ただ、純粋に友達になりたいだけなんだ。

「なら、いいけど……。ゆずきのこと傷つけたら、俺がお前のことぶん殴るからなっ」

「わかった。まぁ、そんなことないけどね」

どうだか、というように、誓は両手を手首を曲げて挙げた。

「まぁ……、遥。俺とも友達になろう?」

ちゃんとそこ言うんだ。というか、友達としてよろしくということだと思っていたのに。

「うん、なろう。改めて、よろしくね」

「ああ、よろしくな」

なんだ、誓は友達思いのいい人じゃん――。
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