最期の時間を君と共に
「ゆずきちゃーん!早く早くっ、ほら、誓も」
リビングでは母さんが忙しなく、キッチンからテーブルへ、テーブルからキッチンへと動いている。サユリさんと父さんは珍しく盛り上がっているようだ。
「ゆずきちゃんはここに座って、誓はこっちね」
母さんの言われるがままに俺は座る。いわゆる主役席に座った。
「準備も完了したし……、乾杯しましょう!」
皆は口を揃えて乾杯と言った。
「ゆずきちゃんと誓って、お似合いよねぇ」
ニヤリ、母さんが意地悪そうな笑みを浮かべて言う。それに父さんやサユリさんも頷いた。
「私もそれ思ってたのよ。2人とも、恋人いないようだしねぇ?」
「うんうん。仲良いし、いいと思うぞ」
いきなりなんだよ!?俺は……、ゆずきのこと好きだし、こう言われて嫌な気はしないけど、ゆずきは嫌だろう。ゆずきを見やると俯いていた。ほら、気まずいじゃねぇか。
リビングでは母さんが忙しなく、キッチンからテーブルへ、テーブルからキッチンへと動いている。サユリさんと父さんは珍しく盛り上がっているようだ。
「ゆずきちゃんはここに座って、誓はこっちね」
母さんの言われるがままに俺は座る。いわゆる主役席に座った。
「準備も完了したし……、乾杯しましょう!」
皆は口を揃えて乾杯と言った。
「ゆずきちゃんと誓って、お似合いよねぇ」
ニヤリ、母さんが意地悪そうな笑みを浮かべて言う。それに父さんやサユリさんも頷いた。
「私もそれ思ってたのよ。2人とも、恋人いないようだしねぇ?」
「うんうん。仲良いし、いいと思うぞ」
いきなりなんだよ!?俺は……、ゆずきのこと好きだし、こう言われて嫌な気はしないけど、ゆずきは嫌だろう。ゆずきを見やると俯いていた。ほら、気まずいじゃねぇか。