最期の時間を君と共に
6日目 ―誓side―
――ピピピ ピピピ
朝6時に設定した目覚ましが耳元で鳴り響く。重たい瞼を持ち上げ、薄らと見えるスマホを触り、アラームをとめた。
徐々に瞼が軽くなり、視界が広がる。用意していた服が目にとまり、ゆっくりと体を起こして着替え始める。
「誓!」
そして今日も母さんがドアを開ける。それはそれは日々派手になっていっている。明日にはドア壊れるんじゃねぇか……ってほど。
「って、あら、起きてたのねー。……今日はやけにお洒落な格好じゃない。なにかあるの?」
俺が今着ている服は、結構いいブランドのものだ。普段は勿体なくて着ていないのだが、今日は着ないといけない。俺にとっては高級店に入る店に行くのだから。
「別に。飯できてる?」
はぐらかした。あまり、このことは言いたくない。母さんも察したのか、それ以上は問い詰めず、できてるわよとだけ言って下に降りていった。
朝6時に設定した目覚ましが耳元で鳴り響く。重たい瞼を持ち上げ、薄らと見えるスマホを触り、アラームをとめた。
徐々に瞼が軽くなり、視界が広がる。用意していた服が目にとまり、ゆっくりと体を起こして着替え始める。
「誓!」
そして今日も母さんがドアを開ける。それはそれは日々派手になっていっている。明日にはドア壊れるんじゃねぇか……ってほど。
「って、あら、起きてたのねー。……今日はやけにお洒落な格好じゃない。なにかあるの?」
俺が今着ている服は、結構いいブランドのものだ。普段は勿体なくて着ていないのだが、今日は着ないといけない。俺にとっては高級店に入る店に行くのだから。
「別に。飯できてる?」
はぐらかした。あまり、このことは言いたくない。母さんも察したのか、それ以上は問い詰めず、できてるわよとだけ言って下に降りていった。