最期の時間を君と共に
母さんと父さんに見られながら、クッキーを口にする。サクッ、のあとにホロホロと口の中でクッキーが砕ける。今まで食べてきたクッキーの中で、1番美味しい。
「うめぇ……。もう1個食べたい」
「本当に?良かったわぁ。はい、いくらでも食べてちょうだい。たくさんあるからね」
2個目のクッキーを口にする。やはり美味しい。
「……誓、食べ終わったら話があるからな」
父さんの言葉に頷く。自然と食べるスピードが遅くなる。母さんと父さんからの話を聞いてしまったら、泣いてしまうだろうな。
「……話って?」
5個目のクッキーを食べ終えてから、自分から聞く。
「ああ。まず、椅子に座ろうか」
父さんの言葉に従い、母さんも俺も椅子に座る。向かい側に父さんと母さんが座り、俺の隣には誰もいない。
「うめぇ……。もう1個食べたい」
「本当に?良かったわぁ。はい、いくらでも食べてちょうだい。たくさんあるからね」
2個目のクッキーを口にする。やはり美味しい。
「……誓、食べ終わったら話があるからな」
父さんの言葉に頷く。自然と食べるスピードが遅くなる。母さんと父さんからの話を聞いてしまったら、泣いてしまうだろうな。
「……話って?」
5個目のクッキーを食べ終えてから、自分から聞く。
「ああ。まず、椅子に座ろうか」
父さんの言葉に従い、母さんも俺も椅子に座る。向かい側に父さんと母さんが座り、俺の隣には誰もいない。