最期の時間を君と共に
すとん、ドアを閉めた。
私は、お母さんと2人でこの家に住んでいる。お母さんは、昔からずっと、朝早くから夜遅くまで働いて、私を養ってくれている。
幼い頃からずっと……。休む暇なく、働いてくれた。空いている日があれば、私と遊んでくれた。遠いところにだって、連れていってくれた。少しも不満がない、わけではなかったけど、大きな不満はなかった。寂しくなれば、私が言わなくても、お母さんが気づいてくれた。

私の1番尊敬する人は、お母さん。いつまでも変わることのない、私の幼い頃からの夢の人――。
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