最期の時間を君と共に
遥は優しく肩をたたいてくれた。

「ありがとう……」

「1人で行ける?私、ついていこうか?」

「ううん、大丈夫」

ありがとう、ともう1度告げ、教室を出た。1つ目の階段に差しかかるところ、誰かに……いや、はーくんに呼びとめられた。

「ゆーちゃん、俺ついていくよ」

「はーくん?大丈夫だよ?もうすぐチャイムなっちゃうし……」

「大丈夫大丈夫。ゆーちゃんが途中で倒れたら、困るし」

「そんなヘマしないよ」

「わかんねぇじゃん。ゆーちゃんドジだから。」
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