最期の時間を君と共に
渡された紙に書かれた地図。信号まで書かれており、とても分かりやすい。右下には、“星ヶ海の行き方”と書かれている。ホシガウミってこうやって書くんだ……。

「すごい!すごいですねっ」

「おぉ……」

「お気に召されたようで良かった。多分合っているはずだから、それをみて行ってくれ。あと、ペンありがとう」

「いえいえ。ありがとうございますっ」

私は、カバンを背負い、会計へと急かす。誓はそんな私に見向きもせず、ゆっくり準備しはじめる。

「あ、会計だね。待っててねぇ」

立ったユキエさんのあとを追う。レジに着くと、カタカタとうちはじめた。
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