最期の時間を君と共に
「ここに……?誓いないんじゃ……」

誓は今日をぬいて、6日間しかここにいられない。来月に来ることは不可能なんじゃ……?

「そう、ここ、夕日の場所に。俺は、ゆずきに見えねぇ姿になってるし、ゆずきからは俺が約束を守ってるかどうか分かんねぇ。もしかしたら、いねぇかも……とか思うかもしんねぇけど、絶対そんなことしねぇから。絶対来るから。だから、ここに毎月16日来てほしい。話とかできねぇ……けど」

語尾は小さくなって、ここにいてやっと聞けるほど。誓は俯いた。そんな俯いたら、顔見れないじゃん……。自分の両手で、誓の顔をはさみ、私の方に向けた。

「な、なんだよ……」

「俯いてたら、顔見れないじゃんか。私、絶対ここに来るよ。誓が約束守ってないんじゃ、とか思わないよ。気分屋だけどね、誓は。それでも思わないから。だって、誓は約束のおもさを知ってるでしょ」
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