最期の時間を君と共に
「……そうか。……もう真っ暗だな」

あたりを見渡すと、家の明かりが暗い夜空にぴったりになっていた。

「ほんとだ……。そろそろ帰る?」

「だな。んー……、夜の海も綺麗だな」

「海っていつみても綺麗……」

夜空の映った海は、オレンジ色の海とは違った綺麗さがあった。海っていいな、どんなときも綺麗で。

「おーい、ゆずき!帰るぞー」

「あ、うん、待って……!」

私は慌てて誓を追った。
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