最期の時間を君と共に
「家の前だよ」

「だな」

「お母さん連れてきたらいいんだよね?」

「ああ、俺はここにいるから。俺の母さんらも……うん、帰ってきてるし。よろしく」

私たちはゆっくり歩きながら、家の前まで帰ってきた。もう7時頃。私の家も、誓の家も明かりがついている。

「お母さん、ただいまー」

「おかえりなさい!遠いところに行っていたの?いつもより帰りが遅いじゃない」

さすがお母さんと言うべきか。よく私のことを知っている。
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