最期の時間を君と共に
「まぁね。それよりお母さん、今から話があるの」

「話?珍しいわね、あなたが話だなんて。まず、家の中に入りなさい。寒いでしょう」

温かい飲み物作るわよ、と言われて、お母さんだなぁと感じた。

「ゆずき?固まっちゃって、どうしたのよ」

中に入りたいけど、1度入ったら出られない。中が暖かくて、外に出る気が失せてしまう。

「違うの。お母さん、外でなの」

「外?なに、外じゃないとダメなの?」

「うん、お願い」

「分かったわ、上着とってくるわね」

ありがとうお母さん……!
< 75 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop