最期の時間を君と共に
「母さん、父さん、サユリさん、聞いてほしい」

リビングにつき、長方形のテーブルを囲むようにして座る。私の左隣はお母さん、前はケイさん、左斜め前はヤヨイさん、そして、誓。

「俺は、未練があって、こっちに戻ってきたんだ。未練を解消するために、俺は生きている。期間は1週間。1週間の間に解消せねばならない。できなかった場合、俺は消滅してしまう」

「……誓っ」

「誓は、誓なんだよな?父さんたちの、誓なんだよな?」

「誓くん……」

それぞれが思いを込めて、言葉を発する。

「俺は俺だよ。正真正銘、誓だから」
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