最期の時間を君と共に
誓と離れちゃうのは寂しいけど、“ずっとそばにいてくれたらいい”そう言われたんだ。明日も会えるよね……!

「お邪魔しましたっ」

「ふふ、また来てね」

ヤヨイさんの笑顔は、目尻を下げて優しく笑ってくれた。

「さ、ゆずき。ご飯よ、手を洗ってきなさい」

「はーい」

家に着くと、まず洗面所に向かった。小さな砂がついていたのか、水を流すとカラカラと音を立てて、流れていった。
さあ、明日はどうしようか――。
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