最期の時間を君と共に
「うん!」

久しぶりに誓と“思い出が詰まった”あの公園で遊べるんだ。2人で遊ぶことはあっても、公園で遊ぶことはなく、いつも通りすがるだけ。今日は遊べるんだ、と気分上昇。

「ゆずき早すぎ。待てよー」

スキップで家ヘ向かう。残り少ない時間を無駄にしたくないから。

「早く早く!」

「だーかーらー、待てっての!こら!」

あの公園で会ったツインテールの女の子のように。先に先に行く。追いついてるかな、そう思っては振り向いて、誓を呼ぶ。楽しいんだ、こうやって遊ぶ時間が――。
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