1ページの物語。
-温かい道のり-
「冬ってさ、コタツでアイス食べるのが最高の至福だと思わない?」
「あー…それは分かる気がする」
「でしょ?だからさ……ね?」
「…買ってこいってか?」
「うん」
「調子乗んなよブス」
「彼女にそんなブスとか言わないでよね」
「今深夜だぞ?わがまま言うな」
「えー食べたいよーアイス食べたいよー」
「うるせぇな」
「じゃあ一緒に行こう」
「俺行く必要ある?」
「あるある。寒い中、2人で手を繋いでコンビニ行くのって何だか幸せ感じない?」
「……」
「もう、嘘つけないのがあんたの可愛いとこよね〜。
さ、行こうっ」
「うるせぇ、ブス」
「はいはい、そういうツンデレな所も大好きだよ」
「…うぜぇ」
「おでんも買って帰ろう」
「デブになるぞ」
「いーの!冬だけだよ」
「冬だけだからな」
「うん!じゃあ、レッツゴー!」
「うるせぇ、時間考えろ」
貴方と歩く深夜のコンビニへの道のりは寒いようで温かい道のり。
【温かい道のり】