ナナクセ探し 中学生編
毎週のように、委員会が開かれる。
3年生の俺は、9月までだが。
部活はテニス部で、こっちも又、9月の試合で引退だ。
今はまだ5月。
色々と忙しい。
今日は定例委員会なのでさほど議題がある訳ではなく、まったりと進み、けだるい眠気の中終了する。
部活に行くべく、着替えの為、教室の戸を開けた。
ーーーあーーー 。
「村上君………。」
川野光子が、一人でいた。
「勉強?」
ノートを開いているのが見える。
彼女は、とても狼狽えているようだ。
俺は彼女と目が合うたび、とても気になっていた。
何だかモヤモヤして、落ち着かない。
この機会に聞いてみよう。
「俺に用事あった?」
ノートの上に置かれた彼女の手が震えている。
「その………、何か、見てるから。」
彼女の手から視線を離し、顔を見る。
赤くなったり、青くなったりという表現が当てはまるようだった。
彼女は何も答えない。
「俺の気のせいだね。
俺、時間無いから、ここで着替えるから。ごめん。」
教室で着替えるのはいつもの事なのだが、ちょっと彼女を困らせてみたいようなそんな意地悪な気持ちも働いた。
彼女が向こうを向く暇も与えずに、さっさと上半身裸になり、着替えはじめる。
彼女の息をのむ音が聞こえた気がした。
もう、彼女の方を見るのが躊躇われ、そのまま教室を出る。
何故だか心臓が高鳴り、全力疾走した後のような気分だった。
「村上、熱あるんじゃないか?」
部活で誰かにそう言われ、
「別に。」
と答えるのが精一杯だった。
3年生の俺は、9月までだが。
部活はテニス部で、こっちも又、9月の試合で引退だ。
今はまだ5月。
色々と忙しい。
今日は定例委員会なのでさほど議題がある訳ではなく、まったりと進み、けだるい眠気の中終了する。
部活に行くべく、着替えの為、教室の戸を開けた。
ーーーあーーー 。
「村上君………。」
川野光子が、一人でいた。
「勉強?」
ノートを開いているのが見える。
彼女は、とても狼狽えているようだ。
俺は彼女と目が合うたび、とても気になっていた。
何だかモヤモヤして、落ち着かない。
この機会に聞いてみよう。
「俺に用事あった?」
ノートの上に置かれた彼女の手が震えている。
「その………、何か、見てるから。」
彼女の手から視線を離し、顔を見る。
赤くなったり、青くなったりという表現が当てはまるようだった。
彼女は何も答えない。
「俺の気のせいだね。
俺、時間無いから、ここで着替えるから。ごめん。」
教室で着替えるのはいつもの事なのだが、ちょっと彼女を困らせてみたいようなそんな意地悪な気持ちも働いた。
彼女が向こうを向く暇も与えずに、さっさと上半身裸になり、着替えはじめる。
彼女の息をのむ音が聞こえた気がした。
もう、彼女の方を見るのが躊躇われ、そのまま教室を出る。
何故だか心臓が高鳴り、全力疾走した後のような気分だった。
「村上、熱あるんじゃないか?」
部活で誰かにそう言われ、
「別に。」
と答えるのが精一杯だった。