ナナクセ探し 中学生編
母親が買い物から帰ってからは、三人でお茶を飲みながら話をしていた。
俺はずっと、彼女の手を離しはしなかったので、彼女は赤い顔をしたままだった。
学校の放課後なので、あっという間に時間が過ぎ、夕食をすすめる俺の母親の言葉には流石に遠慮して、彼女が帰る時間になってしまった。
「ちゃんと、家まで送って行きなさいよ。」
そんな言葉に送られ、家の外に出た。
俺は自転車を押し、彼女と並んで歩く。
「うるさい母さんでごめん。」
「素敵なお母さんだったわよ。
又来てね、って何回も言われちゃった。」
そう、何回も言っていた。
そして、こんな無愛想な息子をよろしくと何度も言っていた。
自転車を持って来たのは失敗だったかも知れない。
これでは、手が繋げない。
時々微かに触れる彼女の肩が、俺の切なさを煽っていた。
無言で歩いているうちに、彼女の家の近くまで来ていた。
「あ、ここでもう大丈夫だから。
今日はごちそうさま。」
「うん。プレゼント、サンキュー。
嬉しかった。」
じゃ、と手を振りながら彼女が家へと帰って行く。
もっと、ずっと、一緒にいたかった。
俺はいつ、こんなにも彼女の事を好きになっていたのだろうか。
いつまでも彼女の家の前に立って見つめていたかったが、変な奴に思われても困るので、自転車に跨がり、帰路についた。
心は彼女の側に残しながら。
俺はずっと、彼女の手を離しはしなかったので、彼女は赤い顔をしたままだった。
学校の放課後なので、あっという間に時間が過ぎ、夕食をすすめる俺の母親の言葉には流石に遠慮して、彼女が帰る時間になってしまった。
「ちゃんと、家まで送って行きなさいよ。」
そんな言葉に送られ、家の外に出た。
俺は自転車を押し、彼女と並んで歩く。
「うるさい母さんでごめん。」
「素敵なお母さんだったわよ。
又来てね、って何回も言われちゃった。」
そう、何回も言っていた。
そして、こんな無愛想な息子をよろしくと何度も言っていた。
自転車を持って来たのは失敗だったかも知れない。
これでは、手が繋げない。
時々微かに触れる彼女の肩が、俺の切なさを煽っていた。
無言で歩いているうちに、彼女の家の近くまで来ていた。
「あ、ここでもう大丈夫だから。
今日はごちそうさま。」
「うん。プレゼント、サンキュー。
嬉しかった。」
じゃ、と手を振りながら彼女が家へと帰って行く。
もっと、ずっと、一緒にいたかった。
俺はいつ、こんなにも彼女の事を好きになっていたのだろうか。
いつまでも彼女の家の前に立って見つめていたかったが、変な奴に思われても困るので、自転車に跨がり、帰路についた。
心は彼女の側に残しながら。