ナナクセ探し 中学生編
ナイン ♪♪♪♪♪♪♪♪♪
学校祭で行われる合唱コンクールの曲決めやら、指揮者、ピアノ伴奏者決めが先々週に行われ、何故か俺が指揮者に選ばれていた。
ピアノ伴奏もそろそろ練習の仕上げという頃、選ばれていた澤口さんが怪我をした。
体育の授業中、左手首を捻挫してしまったのだ。
どうしようか、と話し合いがもたれた。
クラス分けする時に、ピアノが弾ける者を平均して分けるという話を聞いた事があったが、怪我をした澤口さんよりも上手な人はいないようで、皆困っていた。
そんな時、篠田が話し出した。
「ミツコ、以前ピアノ習っていたよね?」
「えっ?私?
でも、何年も前に辞めてるし、指も動かないし、とても弾けないよ。」
あわてて川野が出来ないと言ったが、
「私、協力するから。
音楽の先生にもお願いして特別にレッスンしてもらえるようにするし。
川野さん、小学校の時、発表会で弾いてたの思い出したけど、上手だったわよ。
すぐ、勘なんて取り戻すわよ。
ね、お願い。
川野さんしかいないの!!」
ピアノを弾けなくなった澤口さんがごり押しする。
彼女も責任を感じているのだろう。
「そうだよ、やってくれよ。
最悪メロディーだけでも良いじゃん。
それに、指揮者は村上だしさ。
練習に付き合ってやれよ、村上。」
前田まで、調子の良い事を言ってくる。
ピアノ伴奏もそろそろ練習の仕上げという頃、選ばれていた澤口さんが怪我をした。
体育の授業中、左手首を捻挫してしまったのだ。
どうしようか、と話し合いがもたれた。
クラス分けする時に、ピアノが弾ける者を平均して分けるという話を聞いた事があったが、怪我をした澤口さんよりも上手な人はいないようで、皆困っていた。
そんな時、篠田が話し出した。
「ミツコ、以前ピアノ習っていたよね?」
「えっ?私?
でも、何年も前に辞めてるし、指も動かないし、とても弾けないよ。」
あわてて川野が出来ないと言ったが、
「私、協力するから。
音楽の先生にもお願いして特別にレッスンしてもらえるようにするし。
川野さん、小学校の時、発表会で弾いてたの思い出したけど、上手だったわよ。
すぐ、勘なんて取り戻すわよ。
ね、お願い。
川野さんしかいないの!!」
ピアノを弾けなくなった澤口さんがごり押しする。
彼女も責任を感じているのだろう。
「そうだよ、やってくれよ。
最悪メロディーだけでも良いじゃん。
それに、指揮者は村上だしさ。
練習に付き合ってやれよ、村上。」
前田まで、調子の良い事を言ってくる。