ナナクセ探し 中学生編
こんな調子で数日間、昼休みと放課後、ピアノと向かい合っていた。
だんだんと一つの曲になってきてるのが分かって感心した。
一体どうなる事やらと心配したが、これならば何とかなりそうかも知れない。
「うわ~!指がつる~!!」
まだ残暑が厳しいというのに、使い捨てカイロで指を暖めながらピアノと向かいあってる。
そろそろ音楽の教師に曲調等を見てもらおうとする位まで弾けていた。
まったく、感心してしまう。
「少し、休憩した方がいいんじゃないな?」
「うん。でも、明日先生に見てもらうから、もう少しやっておかないと不安なんだよね。
あ、メトロノームかけた方が良いかな。
村上君も一緒に指揮振ってみる?」
「ああ、そうだね。」
メトロノームで調子をとりながら、合わせてみる。
彼女はまだ指揮を見る余裕は当然ないのだが、でも、協力しあって曲を作っている感じがして、とても心地が良かった。
「家に帰ってからも練習してるのか?」
「うん。電子ピアノなんだけどね。
少しでも多く触れてないと不安なの。」
「腱鞘炎とか、ならない程度にほどほどに頑張れよ。」
そう言って彼女の右手をとる。
細くて、きれいな指だ。
あまり、大きくはない。
こんなきれいな手から魔法のように美しいメロディーが紡ぎだされているのかと思うと、とても感動した。
だんだんと一つの曲になってきてるのが分かって感心した。
一体どうなる事やらと心配したが、これならば何とかなりそうかも知れない。
「うわ~!指がつる~!!」
まだ残暑が厳しいというのに、使い捨てカイロで指を暖めながらピアノと向かいあってる。
そろそろ音楽の教師に曲調等を見てもらおうとする位まで弾けていた。
まったく、感心してしまう。
「少し、休憩した方がいいんじゃないな?」
「うん。でも、明日先生に見てもらうから、もう少しやっておかないと不安なんだよね。
あ、メトロノームかけた方が良いかな。
村上君も一緒に指揮振ってみる?」
「ああ、そうだね。」
メトロノームで調子をとりながら、合わせてみる。
彼女はまだ指揮を見る余裕は当然ないのだが、でも、協力しあって曲を作っている感じがして、とても心地が良かった。
「家に帰ってからも練習してるのか?」
「うん。電子ピアノなんだけどね。
少しでも多く触れてないと不安なの。」
「腱鞘炎とか、ならない程度にほどほどに頑張れよ。」
そう言って彼女の右手をとる。
細くて、きれいな指だ。
あまり、大きくはない。
こんなきれいな手から魔法のように美しいメロディーが紡ぎだされているのかと思うと、とても感動した。