君の隣で花が散る
「なんで死神がここに?」


「やっとまともな質問だな」


れおがわざとらしく、大きなたため息をする。


「お前の保護と監視だ」


へえ、保護と監視ね。


「それってやっぱり『死に際』が関係する?」


れおは静かにうなずく。


「人が死んだらあの世に行くっていうのはわかるよな」


「わかるよ! 馬鹿にしないでっ!」


「うるさい。いちいち口挟むな」


「......ごめん」



れおが短く咳払いをする。



「死神はそのあの世に行く魂を、無事に送り届けるのが役目だ」



こちらをみて私が口を挟まないのを確認すると、れおは頷いて話を続けた。
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