君の隣で花が散る
「どうしよー・・・」


屋上でポツリと呟く。

私は屋上のいつもの場所に座っていた。


ファッションショーとか絶対無理。

センスがいいわけでも、スタイルがいいわけでもない。

ましてや顔なんて、堂々とランウェイを歩くようなものじゃないよー。


「どうしよー・・・」


再び呟く。


「杏花が悩むことなんてあるんだな」


この毒舌はもしや......。


「れお」

「なんでいつも俺が話しかけると俺の名前を呼ぶんだ? 鬱陶しい」


なによー!


「じゃあなんであんたはいろいろ私に構うのよ。そっちの方が鬱陶しいわ」

「いやそれは......」

それは......? なによ。

私の言葉に素直に負けを認めなさい。


「監視と保護だよ。
 お前、この前の話聞いてたか?」

「あ......」


忘れていた。

完敗だ。悔しいー!
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