君の隣で花が散る
その日の夕方に交通事故が起きた。

その事故での犠牲者はその先生だった。

どうしようもないことだった。


なにかしようたってなにができるっていうのか。

それでも私は胸が痛んだ。


その時から私は心を閉ざし、周りも私から離れて行った。


もし私に友達ができたとしたら、その人の『死に際』が見えてしまう。

それがどんな『死に際』かは、今私にはわからない。

それはわからないけど、友達が いつどんな風に死ぬなんて わかってしまうだなんて悲しくて苦しくなってしまう。

救おうにも救えないこの悔しさを辛さをどうすればいいのか。

私はますます殻に閉じこもるようになった。


だから私は友達を作らず、誰かが寄り添って来ても静かに離れて行った。


孤独にはもう慣れた。
< 2 / 76 >

この作品をシェア

pagetop