君の隣で花が散る
「はい」


短く返事をしてれおはこちらに向かって歩いてくる。

嫌な予感がする。


そっと後ろを見る。


ここまで歩いてきたれお私の席の後ろに腰を下ろす。



まさかでしょ?!



私の席は、一番後ろの前の席だった。

そう、要するに私の後ろがれおだということ。



あああ!

どうしよう。巻き込まれたら嫌だよ。

れおの隣には席がないし、一番近い席が私の席だし~。


緊張した素振りを全く見せず、落ち着いた表情で、れおは席に着く。

緊張してないのかな。


私だったら絶対にドキドキしちゃう。

しかも『死に際』のこともあるし。
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