君の隣で花が散る
成功したのなら良かった。


だけど......。

れおは、私を観客とか生徒とかがいるなかで私をお姫様抱っこしたんでしょ。

変な誤解をする人もいるんじゃない......?


「でもね~、東堂君と水瀬さんがそういう関係だったんだね~??」


「「どういう関係っ!?」」


れおと私の声が重なった。


ほら、やっぱりいた。

誤解する人。


「私たちは二人が付き合っているってうすうす気づいていたけどね」

「今回のことでもう全校生徒に広まっちゃうね」


え、ちょっと待って。

わたしとれお、恋人だと思われていたってこと?

どこが?

どこらへんが??


「いいなぁ美男美女カップル」

「私も東堂君にお姫様抱っこされてみたかったなぁ~」

「無理よ。東堂君には水瀬さんというかわいい彼女さんがいるもんねー」


そんないっぺんに言われてもわからないよ。

話についていけないんですけど......。


「私は彼氏なんかいないよ?」


盛り上がっているとこに水を差すようで悪いんだけど、そこははっきりさせとかない
とね。


「いまさら隠さなくてもいいのよ」

「公認かっぷるなんだから」


いつから公認に?!


「俺達そういうのじゃないから」


応戦してきてくれたれおに感謝のまなざしを送る。
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