犬系男子に振り回されてます…
そんなことを頭の中で考えていると…
成宮の手が自分の手に上から重ねられ、そのまま黒板に当てられた。
「わ、」
「こうしたら届くでしょ?」
子供みたいに無邪気な笑顔で笑うから、また調子が狂わせられる。
いつも成宮は予測不可能で本当に振り回す奴だ。
まぁ…そのペースに乗せられてる私も重症だけど。
「消えたんだから離れなさいよ…」
「えー?せっかく助けてあげたのに酷いなぁー」
「ちゃんと感謝してるから、今すぐ離れて…!」
「別に大丈夫だよ?俺の背中で天音さん隠れてるから」
「そ…そういう問題じゃ…なぁーいっ!!」
恥ずかしいこっちの気持ちも、少しは読み取りなさいよね…。