犬系男子に振り回されてます…
「美咲ちゃん、美咲ちゃん!大変…っ」
「恋音、一旦落ち着いて…一体どうしたの?」
今にも泣きそうな顔で、駆け寄ってくる恋音。
「あのね…ちゃんと人数分の衣装の材料を用意したつもりだったんだけどね…っ?私の人数分ミスで足りなくなっちゃって…どうしよう…っ。本当にごめんなさい……」
「もう恋音…泣かなくていいから。私が何とかするから気にしないで。ね?」
目に涙を溜めてる恋音を安心させるように、頭を撫で励ます。
「美咲ちゃんありがとうー…っ。」
何とかするとは言ったものの…参ったな。
今から材料を頼んでいたら、当日に間に合わないし。
とりあえず、似た材料を探してみるしか無いかな。
足りない材料は王冠と花冠、そしてシンデレラに大事なドレスとガラスの靴。
ドレスは何とかなっても、さすがに現実の世界じゃガラスの靴は売ってないよね…。