犬系男子に振り回されてます…
「どうするもんかな…」
「何かお困りですか?お姫様」
「は……?」
机で材料の資料と睨めっこしていると突然。
上から降ってくるキャンキャンとした高めの声。
顔は見なくても一瞬で分かる。
「成宮ふざけるなら、今すぐ呪いの魔法かけるわよ」
「フハッ!天音さん酷いなー」
「こっちは真剣に考えてるんだから邪魔しないで」
犬と遊んでる暇は無い。
「こんな顔して悩んでたよー?」
眉間にシワを寄せながら私の真似をする成宮に、カチンとなる。