犬系男子に振り回されてます…
何とか材料も揃い、二人で街路樹を歩いていると成宮の口が開いた。
「ねぇ、天音さんあのカフェに寄ってかない?」
少し離れた場所に建っている、カフェらしきお店を指差す。
そのカフェは、どこか懐かしさを感じさせるレトロのような雰囲気だった。
ポッケに入ったスマホを取り出し、画面を開く。
4:20分…
まだ時間もあるし、少しくらいなら寄ってもいいか。
「飲むだけね!飲んだらすぐ帰るから」
「はいはい、分かってる。天音さんほら早くー!」
本当に分かってるのか?と心の中で、ツッコミをしながら成宮の後ろを着いて行った。