犬系男子に振り回されてます…





何とか材料も揃い、二人で街路樹を歩いていると成宮の口が開いた。



「ねぇ、天音さんあのカフェに寄ってかない?」



少し離れた場所に建っている、カフェらしきお店を指差す。


そのカフェは、どこか懐かしさを感じさせるレトロのような雰囲気だった。



ポッケに入ったスマホを取り出し、画面を開く。



4:20分…



まだ時間もあるし、少しくらいなら寄ってもいいか。



「飲むだけね!飲んだらすぐ帰るから」

「はいはい、分かってる。天音さんほら早くー!」



本当に分かってるのか?と心の中で、ツッコミをしながら成宮の後ろを着いて行った。



< 141 / 344 >

この作品をシェア

pagetop