犬系男子に振り回されてます…




花壇に咲くコスモスが見える窓側の席に案内され、成宮と向き合う形で座った。



いつも隣で話したりすることが大体は多いから、こうして向き合うのは新鮮に感じる…



「なんか新鮮だね」

「そ、そう?別に普通よ」



そしたら成宮も同じこと考えてたみたい。



「でも向き合うの意外と恥ずかしいな…」

「な、」



せっかく平静を保ってたのに成宮が変なこと言うせいで、どんな顔したらいいか分からなくなっちゃったじゃない…



必死にメニュー表で顔を隠す。



「あ、天音さん?俺もメニュー見たいんだけど…」

「勝手に見ればいいでしょ!!」

「いや、メニュー表1つしか…」



もう知らない…!



余計なこと言う成宮が悪いのよ。



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