犬系男子に振り回されてます…
「お待たせしました。ミルクティーとカフェオレでございます。それでは、ごゆっくり…」
話が途切れるように頼んだメニューが、タイミング良く目の前に運ばれてくる。
ナイス店員さん!なんて心で思いながら、ミルクティーが入ったティーカップを自分の方に近づけた。
「わ、これうまっ…早く天音さんも飲んでみて!」
運ばれた早々、もう成宮ったら飲んでるし…
全く落ち着きが無くて子供みたいね。
「はいはい…」
急き立てる成宮を軽くあしらってから、ミルクティーにそっと口付ける。
…すると、ほんのりと程よいミルクの甘さが、口いっぱいに少しずつ広がっていき、ミルクティーの風味も上品で、とてもまろやかな味わいだった。
「本当だ…美味しい…」