犬系男子に振り回されてます…
「ミルクティーの泡ついてる」
自分の口元をとんとんと軽く叩きながら、そう成宮に告げられ何秒か石のように固まる私。
驚きのあまり声も出ない。
「本当は教えたくなかったんだけどね」
「はぁーっ!?ふざけるのもいい加減に…」
成宮の発言を聞いて、やっと閉じていた口が開く。
「だって、天音さん可愛かったんだもん」
「成宮のバカ…ウザい…」
「本当に可愛いんだって。なんなら、そのままで居てよ」
「うるさい……」
きっと今の私は頬に朱を注ぐほど、顔が真っ赤になっているだろう…。