犬系男子に振り回されてます…
廊下さむ…っ。
教室の暖かさと大違いに、冷たい風がスカートから出た生足を襲う。
やっぱ断るべきだった…!
なのに、いちごみるくに釣られるなんて。
私もまだまだなのかな…。
「手、寒い?真っ赤だよ」
「寒くないから。てか、歩く時くらい黙ってて…」
手をこすり合わせているのを見て、覗き込んでくる。
無駄に気づくから変に行動出来ない…。
「そう?もし寒かったら言ってね。いつでも手つなぐ準備出来てるから」
…はぁ?
何言ってんだ、成宮って奴は。
「結構です!!早く行くよっ」
「あ、待って…」
成宮を置いて、ズンズン歩いた。