犬系男子に振り回されてます…
「…天音さん?大丈夫、どうした!?」
「……え?」
その声は…成宮?
ゆっくり顔を上げると髪に触れていたのは、成宮の手で…
どうして、こんなところに居るのか。
謎でしかなかった。
「倉庫で何して…」
「先生に頼まれて倉庫に入ったんだけど、思ったの他マットが気持ち良くて寝たみたい」
マットがベッド代わりって…
よく寝れるわね。
それも薄暗くて、独特な匂いがする倉庫で。
「ねぇ、もしかして成宮…さっきの聞いてた?」
「え?何のこと?」
「ううん、知らないならいいの。忘れて」
どうやら、長谷川さんとの会話は聞かれていないみたいでホッとした。