犬系男子に振り回されてます…
ギュッ
すっかり暗くなった夜空。
照らされた窓から入る僅かな光が、暗闇の倉庫で灯の役割を果たしていて頼りだった。
長い時間、ずっと倉庫に閉じ込められてるのにも関わらず。
隣で成宮は寝息を立てて、ぐっすりとスヤスヤ眠っている。
よく寝れるわね…こんな状況で。
私だったら落ち着かなくて、睡眠どころじゃな………
「キャァ…?!」
窓が眩しく光ったと思えば、轟然たる雷鳴が凄まじく鳴り響いて…
目をキュッと強く瞑り、両耳を思いっきり塞ぐ。