上司な同期は激甘サンタ

あれ？なんで木崎君も顔が赤い？

「その表情は反則でしょ。」


テーブル肘をついて、ふいっと横を向きながらむくれたように呟いた木崎君の声は小さくて聞き取れない。

分からないと表情で示す私に困ったように笑ってから、スッと表情を変えた。

「まずは話、しちゃおうか。江藤も落ち着かないでしょ。」



木崎君の話はなんともざっくりとしていた。
まだ話せる事が少ないらしい。


つまり、今回の移動は辞める人事職員の補充が目的。
ただ辞める人もその理由もまだ知られたくなくて、突然になったらしい。


でもだからって移動する私にも言ってないって理由になるのか？


イマイチ納得出来ないのを隠さない私に苦笑しながら説明してくれる。