上司な同期は激甘サンタ
「でもヤなもんはヤなんだよ。休憩中くらい、普通に喋ってくれよ。」

「ダメですよ。私、そんな器用なタイプじゃないんですから、グダグダになっちゃうのが目に見えてます。」

「じゃあ、課長命令。休憩中は敬語禁止ね。」


いい思いつきだと、得意げに笑って宣言なんて反則だ。そんな甘くて優しい目も、勘違いしちゃうから反則。

近くにいるから今まで知らなかった表情も沢山見えて、どんどん好きになってどんどん苦しくなる。

気持ちを悟られて距離を取られたら、近い分辛さも大きい。それに折角私を見込んで仕事を任せてくれたのに、それも上手く出来なくなるのに。
気持ちを隠すのが苦しい。


わたしのそんな苦しい胸の内も知らないで、優しい笑顔を向けないでよ、バカ。


「そんな事より、山口さんの仕事の抱え込み方です。そのまま全部私が引き継ぐにしても、あのやり方は問題ありです。」
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